トクフミの映画覚書

東大で自主映画制作と漫才を二足のわらじでやっているブログ主が作品のレビューや活動報告をさせていただきます。

『アリータ:バトル・エンジェル』試写!/僕とIMAX

 

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昨日はTジョイ・プリンス品川にて『アリータ:バトル・エンジェル』のIMAX 3D試写会にFilmarksサポーターとして参加させていただきました。9:30-18:00のデスクワークバイトからの試写会というスケジュールだったので、いつものようにメガシャキとポップコーンを用意しました。僕、おそらく今話題の「居眠り八角」並みに居眠りしやすいんですよね。スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』でも寝ましたから。あと、『GotG』とかマーベル系もどちらかというと苦手なので自分に合うのかなという気持ちもありました。しかしそのような心配は始まってから30分くらいで消し飛びました(始まってすぐではない)。

とにかくIMAX 3Dがすごいとしか言えません。映画に感動したというよりは「こんなものを庶民が品川で見られる時代が来たんだね」という、時代そのものに対する感動ですよね。そりゃあ平成も終わりますよ。ただの映画鑑賞というよりは映像体験というほうがしっくりきます。結局、今まで僕はこういう系統のものをDVDで済ませてきてしまったんでしょうね。本作をパソコン画面で見たとき、今回の感動がどうして半減することがないだろうか。

ところで、僕が「IMAX」なるものを知ったのは大学生になったばかりの頃でした。実家の長野にはそんなものはありませんから、「アズマックス(東貴博)」との区別もつきませんでした。そして当時大々的に宣伝を行っていたノーラン監督の『ダンケルク』がIMAX上映を行っていましたが、田舎者の目にはむしろ「4DX 」の方が魅力的に思えていました(3Dの更に上ってどういうこと!?4D!?という具合に)。

かくして『ダンケルク』4DX鑑賞。しかしなんとまあ大したことのないものでしょう。戦闘シーンでは、微妙に鉄っぽい匂いがしますわ、兵士の食事のシーンでは彼らが食ってるものとは到底思えないハニ〜な匂いがしますわ(今思うとあれは4D演出ではなく隣の奴が食らうキャラメルポップコーンの匂いではなかろうか)、戦闘機が海中に飛び込むシーンでは顔の片側に水気が申し訳程度にかかりますわで、ただただうっとうしいものでした。

4DXに対する幻想を失った僕はあくる日「ダンケルクは絶対IMAXで見ないとダメだよ」という具合の会話を耳にしました。それが初めてIMAXというものを本格的に認識した時ですかね。

それから僕はIMAXデビューの機会をずっと伺っていました。しかしあの頃(2017年10月から2018年5月にかけて)僕は自分が初めて監督する自主映画の脚本やら撮影やら編集やら・・・であまり映画を見ていない時期だったんです。それでなかなか映画館に足を運べずにいました。

そんなこんなで初めて僕がIMAX鑑賞を飾ったのはサークル仲間と行った2018年4月公開の『パシフィック・リム アップライジング』でした。ギレルモ・デル・トロ監督のオタク魂が遺憾なく発揮された『パシフィック・リム』の続編ですね。

ものすごく大きな画面に心を打たれたような打たれなかったような。期待を膨らませて僕は3Dメガネをかけました。その時の僕の映画の感想がこちら。

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感慨薄・・・

ハマらなかったようです。ほろ苦いIMAXデビューだったんですね。

そしてIMAX再チャレンジの時は案外早くに訪れました。大学の文化祭で僕の映画が無事公開された帰り、サークル仲間が言いました。「『ランペイジ』観ようぜ」と。

ランペイジ 巨獣大乱闘』。当時シネコンに足を運んでいた人なら一度は見たであろう、「でかい動物が街中で殴り合ってる」、あのヤツです。当時の僕らはあのトレーラーに不思議な魅力を感じており、「シラフじゃ見ていられない」ということで(酒を飲んだわけではないですが)マクドナルドでバカな会話とジャンクフードで体を満たして自らが「ランペイジ」と化すことで映画鑑賞に臨みました。

そして、『ランペイジ』を鑑賞し終わった僕は、アップライジング鑑賞後から密かに温めていたとある仮定をほぼ確信に変えました。IMAXはバカ映画の巣窟である」と。あれから、二桁後半回くらいは映画館に足を運びましたが、僕とIMAXは疎遠になってしまいました(ボヘミアンラプソディはどっちか忘れたが、別に通常で見ても◎だしね)。

およそ7ヶ月ぶりに僕は再びあの大画面を見ました。品川プリンスのスクリーン11は、新宿のよりもずいぶん大きく見えました。試写会は満員ですから、場内のいたるところから「すいません、すいません」の声がして、やがて場内が暗くなると一斉に僕らは不恰好な黒いサングラスを付けます。目に飛び込んでくるのはIMAX社が手掛けるかっこよすぎるイントロ。「5,4・・・」とカウントダウンが始まって、「3」あたりで急に視界が3Dに吸い込まれていくあのヤツです(伝わる人は少なからずいるはず・・・)。バイト終わりの疲れた体でであれ見せられると、もうラリってしまいます。

一般公開前なので『アリータ』そのものの内容に触れるわけにはいかない(というより僕にそんな文才がない)のですが、改めてはっきりと言いたいのは、僕は昨日IMAXデビューを果たしたということです(前述の2作品ゴメン)。読んでくださっている人の中にまだアイマックスを見たことがないよ、という方がいたら、『アリータ:バトル・エンジェル』でIMAXデビューを飾ってみませんか?(なんか回し者みたいな口調になってしまった)