『あゝ、荒野 後編』鑑賞!ネタバレ無し
前編を観た日のうちに一気に観てしまいました。岸善幸監督『あゝ、荒野 後編』。例によってネタバレなしで書いておりますが、どの程度の内容をネタバレと感じるかには個人差があります。特に今回のように「後編」なるものをネタバレなしで書くのは難しいですね。
ちなみに、上のポスターでわかってしまう内容はネタバレ認定しません。新次と健二は戦いますよ勿論。
前作の感想はこちら⬇︎(大傑作です)
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あらすじ
2022年・東京。復讐心、自分を変えたいという思いからボクシングを始めた新宿新次とバリカン健二は、プロライセンスを取得しボクサーとしてデビューしていた。新次はかつて自分を裏切ったユウジとの試合に向けて殺気立つ勢いでトレーニングを重ねる。一方健二は、偶然陣痛に倒れた女性を助けるが、それをきっかけにバラバラの人々がつながり始めるーー
後編は、前編よりも遥かにボクシングシーンが充実していました。スポーツ映画で「本当の試合を観ているようだ」と例えられるものがありますが(僕は観たことありませんが)この映画もそのカテゴリに含まれるでしょう。1試合をめちゃくちゃ克明に描いています。僕は昔からこういう姿勢が好きです。ジャンル映画の、ジャンルそのものを描写することから逃げない姿勢。しかもその描写の鋭さには鬼気迫るものがありました。「ボクシングってめちゃくちゃ面白いし興奮するんだな!親父が熱中するわけだ」と思いましたもん。だからと言って僕が今後ボクシング観戦に熱中することはないでしょう。本物の試合には、完璧なカメラカット割りも菅田が繰り出す素人でも「嘘つけ」と思う挑発プレイも叫びもありませんから....
これからちょっと批判しますが、本来前編と後編で面白さを比べるものではないと思います。二本で1つの作品なのだから。しかし前編の最後にあんな素晴らしい後編予告が用意されといて後編を観ない、という人もなかなかいないでしょうから僕が多少後編の悪口を言っても後編の視聴人数を減らすことにはならないと信じます。
なんというか、ただのボクシング映画になってしまった感はありますよね。前編はボクシングパートに加えて、登場人物の壮絶な過去編、さらに西北大学の自殺研究会員が「自殺フェス」を計画、実行するまでをそれぞれ見事に描いていた分物足りなさを感じてしまう方もいると思います。まあ、ある映画の後編というのは評価面で見れば前編より圧倒的に不利ですね。うまくまとめねばならない、つじつまを合わせねばならないという役割を負っている分、過剰に話を展開させるのは難しいし、収束して行ってる感を帯びてしまうリスクが十分にあります。この映画も例外ではありませんでした。それは仕方ないです。
僕が一番違和感を感じたのは終盤の演出です。つまり、新次vs健二戦。かつて共に練習し、まるで本物の兄弟のように過ごした二人ですが、同じジムにいたら自分が憧れる新次に勝てないと悟った健二が、ジムを移籍してまで望んだ一戦です。この試合は当然物語のクライマックスとなるべきシーンですが、この試合だけスローモーションが多すぎます。スローモーションはやたらめったらに使って良い演出ではなくて、然もなくばシーンを冗長にするだけだということをすごく感じました。なんだろう、確かにボクシング素人の俳優だからある程度演出でごまかさなきゃいけないのはわかるんですけど、でもスローって逆効果では?より下手さが分かっちゃうじゃん、と思うのですがどうでしょう。
また、そこに畳み掛けるように意味不明な新次の夢想シーンが出現します。いや、意味自体はわかるんですけど、「なぜこのシーンを入れたの?」っていう監督の意図のわからなさです。前・後編通して近未来の東京を極めてリアリスティックに描いてきた本作のラストには明らかにふさわしくない奇妙なシーンです。あのシーンのためにわざわざあのロケ場所まで菅田や撮影隊が遠征したのかと思うと僕はこんな感じになります。
で、最後の最後のあのカット。映画の最後のカットって非常に繊細で監督の意図が読めないものも多いです。これもそうでした。まだちょっと語りきらんです。
色々言いましたがこの『あゝ、荒野』は前編・後編通して平成の日本映画史に燦然と輝く傑作です。前編見た人は後編も見ましょう。でもどうしても時間がないという人は前編だけでも見てください・・・
←前作
←本作
寺山修司氏の原作はこちら
『あゝ、荒野 前編』鑑賞!ネタバレ無し
Amazonプライム・ビデオにて岸善幸監督の『あゝ、荒野 前編』を鑑賞させていただきました(ネタバレ無しで感想を書かせていただいておりますが、どこまでがネタバレなのかは僕個人の価値観で判断しておりますのでご注意ください)。
なお、フィルマークスで僕史上最高得点をつけました。
あらすじ
2021年・東京。少年院を出たシンジ(菅田)はかつて自分を裏切った仲間・ユウジへの復讐を試みるも、ボクシングで慣らした彼に打ちのめされ、復讐心を燃やす。日韓のハーフで吃音障害を持つケンジ(ヤン・イクチュン)は、理容師として働いた給料を巻き上げる父親から一人立ちしたいと思っている。彼らはボクシングジムを営む堀口(ユースケ・サンタマリア)に偶然誘われ、衣食住を保証される代わりにボクサーとしての育成を受けることになった。一方、同じく新宿に位置する西北大学の「自殺研究会」のメンバーは、新宿の自殺志願者を集めて同じ場所に住まわせ、やがて「自殺防止フェスティバル」を実行するーー
最近菅田将暉にハマっています。俳優目当てで映画を観るというのは、ミーハーなようで案外健全な営みです。「名作だから観なくてはならない」という重圧から解放されて、ただ目当ての俳優の一挙一動に見惚れていれば良い。それは結果的により画面内に集中できることになります。
ここ数年の画面内の菅田将暉にはかつての窪塚洋介が身に纏ったそれにも似た異様な引力を感じる。その引力の中心は、彼の眼であり、身体であり、叫び声である。「演技が抜群に上手い」では説明がつかないのである。
2016,7年で彼は10本以上の映画に出演し、そのほとんどが主役級ですがその演技を観れば無理もないように感じます。本作『あゝ荒野・前編』を観て、このようにベタ褒めしたくなりました。
僕らは昭和に対して「現代よりも人情を大切にする時代」だという想像をしがちである(そうじゃない人もいるでしょうし実際に昭和を生きた人々は今も変わらないというかもしれませんが)。そんな僕らが自然と描く2021年=近未来が炙り出すもの→現代の乾いた対人関係が更に発展した世界。極めてインスタントな繋がり。金のためなら平気で年寄りを騙す。金のためなら見知らぬ男と何度も寝る。そうした営みの日常性を劇中で、そして現実の社会で日本の何処よりもくっきりと浮き彫りにする。それが本作のメインの舞台・新宿。そんな新宿で、ボクシングをキッカケに繋がった男2人の、場違いな友情。そして彼ら自身の、彼らを取り巻く人間に対する深い憤り。それこそが本作の1番の見どころではないでしょうか。
また、劇中では菅田とイクチュンを取り巻くボクシング界隈とは別の物語が並行する。それが新宿・西北大学の「自殺防止フェスティバル」を画策する団体の営み。希薄な対人関係と彼ら自身が抱える問題が生み出した、孤独と繰り返しに耐えられなくなった人々が挙げ句の果てにとる自殺という行為、そしてそれを防ごうとする団体の中心人物が起こす、現代だからこそ起こりうる「とある衝撃」にスポットライトを惜しみなく照らし出す本作。この二つのパラレルストーリーが後編でどのような形で身を結ぶのか。執筆中の現在も非常に気になっています。早く後編を観たい。
そんな見所を彩る優れた演出の数々。
灰色気味に抑えられた色調の回想シーンから菅田が繰り出す暴力。キレ。
吃音で控えめな男を見事に演じたヤン・イクチュンが繰り出すまさかのカウンター・右フック。
菅田の叫び。
菅田のリングの上での野生的なボクシングとボクシングが暴力に変わる瞬間。
大都会新宿・・・
後編観に行ってきます。
←本作
←続編
寺山修司氏の原作はこちら
『運び屋』鑑賞!このおじいさんはどこまで映画を撮り続けるのか
お久しぶりです。だいぶ時間が空いてしまいましたね。
今日は午後から自主映画の撮影があったのですが、その前に近くの映画館でクリント・イーストウッド最新作『運び屋』を鑑賞させていただきました。
※最近気付いたこと。映画館でいつの間にか眠ってしまうことが多い同志の皆さん、ポップコーン1カップ買っておくと違いますよ。鑑賞中も咀嚼という運動をし続けることによって脳が活性化されますから(医学的根拠に基づいておりません)。ただ周りのお客さんの迷惑にならないように。
あらすじ
アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。(Filmarksより引用)(116分)
良い!!イーストウッド作品はあまり見て無いのですが、僕が今まで見た彼の作品の中では一番良かったです。
何が良いかってまず話がわかりやすいところです笑(先日午前十時の映画祭で『大統領の陰謀』を観たのですが、ウォーターゲート事件について知識が薄弱だった僕は途中で話がよくわからなくなってしまい、最後の1時間は開き直って爆睡しました哀)結局90歳のおじいちゃん視点で物語が進むわけだから、複雑になりようが無いのです。
で、いい意味で癖がない監督ですよね。一言で表すと「王道」。彼はフラットな視点で対象を捉えるのが得意なのだと思います。会話のアングルの切り替わりもお手本のようで、脚本にマッチしている。一番伝えたい部分で話者の顔がきちんと抜かれる、と言いうような程度のことですが。
そこに来て終盤の警官による追跡の下りの躍動感は、「ああ、ちゃんと現代々々しているな」という演出力。イーストウッド、恐るべしです。
そんなアメリカを代表するフィルム・メーカーも今年で88歳。通常ならとっくに引退しています。というか、死んでます。それなのにこのおじいさんと来たら、上腕二頭筋一つとっても水泳選手のような逞しさで、、衰えとかないんでしょうかね。
そこで、僕が疑問に思ったのは、「こんなおじいさんが良作の全てを司る監督という役割をこなしてしまうのか!?」という話。いくつかの記事を調べてみましたところ、イーストウッドは67年に「マルパソ・プロダクション」という映画製作会社を立ち上げて以来、30年以上にわたって同じスタッフと製作を続け、今では家族同然の存在のようです。大御所映画監督というのはそのような製作体制が多いのかもしれませんし、だからこそ監督として動きやすいのでしょう。
中でも僕が心を動かされたのは丁寧な編集。僕らのような学生映画では監督がポスト・プロダクションもメインで担当することが多いですが、イーストウッド監督の場合は、彼の作品のほとんどをジョエル・コックスという編集技師が担当しているようです。僕は「編集(カット割りを考えること)こそ監督の醍醐味。一から作ったパズルのピースを組み合わせていくようなもの」と考えているので作品編集を誰かに委ねるのはしたく無いですが、「そうかぁ、さすがにポスプロまで八十八の爺さんがやるのはきついよなあ」と妙に納得してしまいました。と言ってもコックス氏も御年77歳で、十分化け物シニアな訳ですが・・・。
ここで現役の老齢大御所映画監督をまとめてみましょう。
ロマン・ポランスキー(85)
代表作『ローズマリーの赤ちゃん(未見)』『チャイナタウン』『戦場のピアニスト(未見)』
あまり彼の映画を見たことはありませんが、最近の『おとなのけんか』は81分で大人の汚さを最高品質のコメディで楽しめる失笑エンターテインメント。サクッとオススメしたいです。
⬆︎『おとなのけんか』現代のコメディとして必見です
ウディ・アレン(83)
代表作『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』『ミッドナイト・イン・パリ』
彼の凄いのはいまだに監督だけでなく脚本も自分で担当しているところ。最近はアマゾンとの訴訟問題で波乱を起こしておりますが、それでも日本最新作の『女と男の観覧車』の脚本は全盛期70~80年代の彼を彷彿とさせます(革新性こそ無いが)
⬆︎僕のイチオシ作品『アニー・ホール』
リドリー・スコット(81)
代表作『エイリアン』『ブレードランナー』『オデッセイ』
SFの巨匠といって真っ先に名前が挙がるのはこの人。近年も『エイリアン コヴェナント』で気鋭ぶりが衰える様子はありませんが、やはりこの人の最大の功績は「お腹を突き破る寄生虫」という概念を早出したことですよね。衝撃!衝撃すぎる。
⬆︎『エイリアン』こちらはAmazonプライム・ビデオで観れます。腹のど真ん中を突き破るエイリアンを観よ!
こんなところでしょうか。イーストウッド監督は制作ペースも年齢も群を抜いていると言えるかも。しかしいかんせん歳も歳ですからいつポックリいってしまうかわかりません・・・。それでも彼は「楽しいから。引退はしたく無い」と語ります。今回作品『運び屋』を観て、彼には引退して欲しく無いと思わされました。本格的に死を意識せざるを得ない彼だからこそ作れる映画が観たい。頑張れ、映画界の山本昌。映画界の内海桂子。映画界のジャンヌ・カルマン。
『アリータ:バトル・エンジェル』試写!/僕とIMAX
昨日はTジョイ・プリンス品川にて『アリータ:バトル・エンジェル』のIMAX 3D試写会にFilmarksサポーターとして参加させていただきました。9:30-18:00のデスクワークバイトからの試写会というスケジュールだったので、いつものようにメガシャキとポップコーンを用意しました。僕、おそらく今話題の「居眠り八角」並みに居眠りしやすいんですよね。スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』でも寝ましたから。あと、『GotG』とかマーベル系もどちらかというと苦手なので自分に合うのかなという気持ちもありました。しかしそのような心配は始まってから30分くらいで消し飛びました(始まってすぐではない)。
とにかくIMAX 3Dがすごいとしか言えません。映画に感動したというよりは「こんなものを庶民が品川で見られる時代が来たんだね」という、時代そのものに対する感動ですよね。そりゃあ平成も終わりますよ。ただの映画鑑賞というよりは映像体験というほうがしっくりきます。結局、今まで僕はこういう系統のものをDVDで済ませてきてしまったんでしょうね。本作をパソコン画面で見たとき、今回の感動がどうして半減することがないだろうか。
ところで、僕が「IMAX」なるものを知ったのは大学生になったばかりの頃でした。実家の長野にはそんなものはありませんから、「アズマックス(東貴博)」との区別もつきませんでした。そして当時大々的に宣伝を行っていたノーラン監督の『ダンケルク』がIMAX上映を行っていましたが、田舎者の目にはむしろ「4DX 」の方が魅力的に思えていました(3Dの更に上ってどういうこと!?4D!?という具合に)。
かくして『ダンケルク』4DX鑑賞。しかしなんとまあ大したことのないものでしょう。戦闘シーンでは、微妙に鉄っぽい匂いがしますわ、兵士の食事のシーンでは彼らが食ってるものとは到底思えないハニ〜な匂いがしますわ(今思うとあれは4D演出ではなく隣の奴が食らうキャラメルポップコーンの匂いではなかろうか)、戦闘機が海中に飛び込むシーンでは顔の片側に水気が申し訳程度にかかりますわで、ただただうっとうしいものでした。
4DXに対する幻想を失った僕はあくる日「ダンケルクは絶対IMAXで見ないとダメだよ」という具合の会話を耳にしました。それが初めてIMAXというものを本格的に認識した時ですかね。
それから僕はIMAXデビューの機会をずっと伺っていました。しかしあの頃(2017年10月から2018年5月にかけて)僕は自分が初めて監督する自主映画の脚本やら撮影やら編集やら・・・であまり映画を見ていない時期だったんです。それでなかなか映画館に足を運べずにいました。
そんなこんなで初めて僕がIMAX鑑賞を飾ったのはサークル仲間と行った2018年4月公開の『パシフィック・リム アップライジング』でした。ギレルモ・デル・トロ監督のオタク魂が遺憾なく発揮された『パシフィック・リム』の続編ですね。
ものすごく大きな画面に心を打たれたような打たれなかったような。期待を膨らませて僕は3Dメガネをかけました。その時の僕の映画の感想がこちら。
ハマらなかったようです。ほろ苦いIMAXデビューだったんですね。
そしてIMAX再チャレンジの時は案外早くに訪れました。大学の文化祭で僕の映画が無事公開された帰り、サークル仲間が言いました。「『ランペイジ』観ようぜ」と。
『ランペイジ 巨獣大乱闘』。当時シネコンに足を運んでいた人なら一度は見たであろう、「でかい動物が街中で殴り合ってる」、あのヤツです。当時の僕らはあのトレーラーに不思議な魅力を感じており、「シラフじゃ見ていられない」ということで(酒を飲んだわけではないですが)マクドナルドでバカな会話とジャンクフードで体を満たして自らが「ランペイジ」と化すことで映画鑑賞に臨みました。
そして、『ランペイジ』を鑑賞し終わった僕は、アップライジング鑑賞後から密かに温めていたとある仮定をほぼ確信に変えました。「IMAXはバカ映画の巣窟である」と。あれから、二桁後半回くらいは映画館に足を運びましたが、僕とIMAXは疎遠になってしまいました(ボヘミアンラプソディはどっちか忘れたが、別に通常で見ても◎だしね)。
およそ7ヶ月ぶりに僕は再びあの大画面を見ました。品川プリンスのスクリーン11は、新宿のよりもずいぶん大きく見えました。試写会は満員ですから、場内のいたるところから「すいません、すいません」の声がして、やがて場内が暗くなると一斉に僕らは不恰好な黒いサングラスを付けます。目に飛び込んでくるのはIMAX社が手掛けるかっこよすぎるイントロ。「5,4・・・」とカウントダウンが始まって、「3」あたりで急に視界が3Dに吸い込まれていくあのヤツです(伝わる人は少なからずいるはず・・・)。バイト終わりの疲れた体でであれ見せられると、もうラリってしまいます。
一般公開前なので『アリータ』そのものの内容に触れるわけにはいかない(というより僕にそんな文才がない)のですが、改めてはっきりと言いたいのは、僕は昨日IMAXデビューを果たしたということです(前述の2作品ゴメン)。読んでくださっている人の中にまだアイマックスを見たことがないよ、という方がいたら、『アリータ:バトル・エンジェル』でIMAXデビューを飾ってみませんか?(なんか回し者みたいな口調になってしまった)
2018キネ旬ベストテン予想、答え合わせ!
2019年2月5日。僕にとっては審判の日でした。一つは大学の期末試験の最終日(といっても大して力を入れていたわけではないですが)。そして圧倒的もう一つは、『キネマ旬報ベストテン発表特別号』の発売日です。最後のテストが終わったら自分へのご褒美にキネ旬を買ってカフェで優雅に答え合わせをしようと決めていました。見事的中させれば賞金9.2万円。緊張の面持ちで僕は杏仁豆腐の匂いがする新刊のページをめくりました。
まずは日本映画。結果は・・・
2018日本映画キネマ旬報べストテン
ちなみに僕の予想はこんな感じでした!赤字はベストテン入り作品()内はランク外作品の実際の順位
- きみの鳥はうたえる
- 万引き家族
- 斬、
- 菊とギロチン
- 友罪
- 寝ても覚めても
- 止められるか、俺たちを(16位)
- 犬猿(24位)
- カメラを止めるな!(17位)
- 素敵なダイナマイトスキャンダル(13位)
俺の9.2万円が!!!消えて無くなった・・・そんな瞬間。と言いたいところですが、実際は1位の発表が前日にあったのでもうダメだとわかっていたんですよね笑
でも、割に当て勘良くないですか?ええ、まあ上位4つはほぼ当確ですし多くの他の方も予想されていましたが、僕の個人的な2018日本映画ベスト・ワンである『斬、』と、未鑑賞だけど「すれ違い枠」で入ってくると予想した『友罪』がベストテン入りしていたのは、方向性が間違っていなかった証拠だと言い張りたいですね。また、外した4作品も全て24位以内には収まっているのはなかなか良い(『素敵な〜』なんかは結構冒険したつもりですしね)
※「すれ違い枠」とは、Filmarksでの点数が3.5以下である、すなわち世間の評価がそれほど高くはないが評論家の評価が高くてベストテン入りしている作品、と勝手に僕が定義したものです。最近五年間は少なくとも2作品はこれが入っていました。
一番大きな誤算は、『カメラを止めるな!』のランク外。読者票では2位に輝いた本作ですが、評論家の支持はそれに見合うほどには得られなかったようです。発表前は、あれだけ脚本が冴え渡っているし、評論家も評価せざるを得ないだろうと勝手に舞い上がっていましたが、まあ、そうですよね・・・。結局「テレビドラマでもいいじゃない」と言われたらそれまで。映画として作られるべくして作られた映画を彼らは選ぶのでしょう。評論家との意識のシンクロ率がまだまだ甘かったことを反省します。
さて、続いて外国作品です。前日の一位発表が一致していたので、「ひょっとしたらひょっとするかも」と本気で期待をかけてページをめくりました。
2018年キネマ旬報外国映画ベストテン
- スリー・ビルボード
- ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
- シェイプ・オブ・ウォーター
- ファントム・スレッド
- ボヘミアン・ラプソディ
- 15時17分、パリ行き
- 顔たち、ところどころ
- 1987、ある闘いの真実
- ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
- 判決、二つの希望
そして僕の予想はこんな感じです 赤字はベストテン入り作品 ()内はランク外作品の実際の順位
- スリー・ビルボード⬅︎ピタリ賞!
- ファントム・スレッド
- 心と体と(29位)
- 15時17分、パリ行き
- 聖なる鹿殺し(144位)
- シェイプ・オブ・ウォーター
- ラブレス(16位)
- ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
- ビューティフル・デイ(81位)
- 君の名前で僕を呼んで(25位)
はい、収入ゼロです。うーん外国映画は日本映画よりも選出傾向に癖があって当てやすいと思っていたのですが、やはりパイが大きい分難しかったですね。
個人的に一番嬉しいのは『ニューヨーク、』を当てられたこと。これを予想している人は僕が観測した範囲ではいなかったので。まあ、僕見てないんですけど・・・
で、今回の外国映画ベストテン、とっても面白い点があるんですよ。そう、文字通り、とっても面白い「点」です。
後半の6〜10位作品、全ての邦題に「、(読点)」がついているんですよ。最近の邦題の付け方のトレンドを見たような気がします。原題を確認してみましょう。
『15時17分、パリ行き』➡︎『THE 15:17 TO PARIS』
『顔たち、ところどころ』➡︎『Visages Villages(村の顔)』
『1987、ある闘いの真実』➡︎『1987:When the Day Comes』
『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』➡︎『In Jackson Heights』
『判決、ふたつの希望』➡︎『L'insulte(侮辱)』
『15時17分』『1987』はともかく、他の3作品は邦題に読点がつく必然性はないことが分かります。しかし、昨今の翻訳家は読点をつけたがり、それも比較的評価の高い作品が多いようです。
ひょっとして、『心と体と』なんかも、『心と、体と』という邦題なら選出されていたかもわかりません。逆に、『2001年宇宙の旅』(原題:2001:A SPACE ODYSSEY)の日本公開が最近5年以内だったとしたら邦題は『2001年、宇宙の旅』になっていただろうと僕は断言しますね(歴史にif...は無いから意気揚々と断言しているだけですが)
さてさて、結果としては惨敗に終わった僕のキネ旬予想ですが、今回、そこそこ本気で挑んだだけあって、得られるものは多かったように思えます。2019年はチェック作品数を増やして、リベンジします!
おっと、言い忘れてましたが僕個人的な2018外国映画ベスト・ワンは『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』です。でもこれは入ってこないんだろうな〜と思って外して、案の定35位でした。
今回の分析でお世話になった『キネマ旬報2019年2月下旬ベスト・テン発表特別号』はこちらから購入いただけます。ベストテン漏れした作品の細かい順位や分析が乗っていて楽しいですよ↓↓
『キネマ旬報外国映画ベストテン』を徹底予想!
2018年キネマ旬報ベストテン予想!
ランキング大好き人間トクフミです。
前回は日本映画ベストテンを予想しました(一位予想は、好きでもないのに『きみの鳥はうたえる』!)が、今回は外国映画編です。前回記事を見ていらっしゃらない方のために、もういちどキネ旬というものが何なのかをおさらいしましょう。
『キネマ旬報ベストテン』は、日本で1924年より続く映画賞であり、米国アカデミー賞をもしのぐ歴史を持ちます。
今回僕が挑戦している企画は『キネ旬ベストテン2018』の発表に向けた恒例のイベント、題して「絶対に当てられないベスト・テンが、キネ旬にはある」。
詳しくはこちら⬇︎
http://www.kinejun.com/kinejun//tabid/106/Default.aspx?ItemId=737
どうゆう企画かはお察しの通りです。見事的中した者には、第92回の開催にちなみ、現金9.2万円がもらえます!(しょぼいですよね。割に合わないですよね。映画業界の現状が反映されているかのようです)
結果発表は2月5日です
(僕の期末テストが終わる日でもあります。いろんな意味で審判の日なのです)
というわけでそこそこ気合を入れて作成したベストテンは以下の通り↙︎
2018外国映画ベストテン予想
1.スリービルボード
2.ファントム・スレッド(未見)
3.心と体と(未見)
5.聖なる鹿殺し(未見)
6.シェイプオブウォーター
7.ラブレス(未見)
8.ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ(未見)
10.君の名前で僕を呼んで
(2018年の大人気作品『グレイテスト・ショーマン』と『ボヘミアン・ラプソディ』は読者選出ベストテンのみに入ると予想します)
未見作品が多い中で予想するのは苦しい部分があるのですが、作ってみました。日本映画編に続いて無難だとあしらわれそうですが、一応本気で賞金を狙っているのです。
大前提として、最近の外国映画ベストテンは日本映画ベストテンほどコアな作品に偏ることはありません。さらに、外国映画ベストテンを予想するにあたっては、いくつかの指標が存在します。
1.各映画祭作品賞との相関
一つ目の判断基準は三大映画祭(カンヌ・ベネチア・ベルリン)+米アカデミー賞の作品賞受賞作品のランクイン率です。今回は過去10年の各映画祭作品賞受賞作品がどれくらいキネマ旬報ベストテンにランクインしているのかを調べました。
◉2008~2017年ベストテンにおける各作品賞作品のランクイン数
・米アカデミー賞作品賞(8/10)
・ベネチア国際映画祭金獅子賞(3/10)
明らかに四つの映画賞の中ではアカデミー賞がダントツでキネ旬との親和性が高いですね。意外だったのは三大映画祭作品賞はいずれも半分以上がランク外であり、金熊に至っては2011年の『別離』が2位を受賞したきりであるという事実です。
上の考察から、アカデミー&金獅子ダブル受賞の『シェイプオブウォーター』はほぼ確実に入ってくるでしょう。2017年パルム・ドールの『ザ・スクエア思いやりの聖域』、2017金熊賞の『心と体と』をどう捌くかは大いに悩むのですが、前者を排して後者を3位にランクインさせます。
また、調べるうちにイギリスで開催される「英国アカデミー賞」も過去10年で7作品ベストテン入りしており親和性が高いことがわかったので、2017年度受賞で国内でも評価の高い『スリービルボード』を一位に据え置きます。
さらに、ロサンゼルス映画批評家協会賞の作品賞作品も過去10年で8作品と、オスカーに並ぶ親和性を持つことから、2017年度受賞の『君の名前で僕を呼んで』を10位に。
2.国内評論家の趣向
人が誰しも好き嫌いを持つように、評論家にも監督の好き嫌いがあるようです。過去十数年のキネ旬ベストテンを眺めていると、笑えるくらい明らかなものがあります。それはクリント・イーストウッドへの偏執です。『許されざる者』で初めてランクインして以降、凄まじい確率で彼はベストテンに君臨しています。以下はそれを表にしたものです。
イーストウッド作品題名 | 年度 | 順位 | |||
許されざる者 | 1993 | 1 | |||
パーフェクトワールド | |||||
マディソン郡の橋 | 1995 | 3 | |||
真夜中のサバナ | |||||
目撃 | |||||
トゥルーくらいむ | |||||
スペースカウボーイ | 2000 | 1 | |||
ブラッドワーク | |||||
ミスティック・リバー | 2004 | 1 | |||
ミリオンダラーベイビー | 2005 | 1 | |||
父親たちの星条旗 | 2006 | 1 | |||
硫黄島からの手紙 | 2006 | 2 | |||
チェンジリング | 2009 | 3 | |||
グラン・トリノ | 2009 | 1 | |||
インビタクス | 2010 | 2 | |||
ヒアアフター | 2011 | 8 | |||
Jエドガー | 2012 | 9 | |||
ジャージー・ボーイズ | 2014 | 1 | |||
アメリカンスナイパー | 2015 | 2 | |||
ハドソン川の奇跡 | 2016 | 1 | |||
15時17分パリ行き | 2018 | ? |
2004年以降は「つくれば入る」という具合ですね(イーストウッド本人は日本の一雑誌の映画番付なんぞに興味はないでしょうが・・・)
となると今回の対象作品『15時17分、パリ行き』は確実にランクインしてくるでしょう。ただ、個人的に1、2位を争う出来ではなかったと判断し、4位に落ち着けます。
また、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ファントム・スレッド』も、どう監督の最近三部作が連続ランクインしていることと、今回作品の国内での評価の高さを考慮して、そして今回は思い切って2位に置いてみましょう。
さて、こじつけてない作品があと4作品ありますね。そのうち『聖なる鹿殺し』と『ビューティフル・デイ』は揃って2017年度カンヌの脚本賞を受賞しています。後者は鑑賞したうえで「わからなさ」を評価しました。前者は名前がかっこいいので入れました。
『ラブレス』はかつて『父、帰る』でベネチア金獅子賞を受賞したアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の最新作です。
そして『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』ですが、たまたま今日下高井戸シネマで上映しているのを見つけたのですが、3時間越えの尺といい、ポスターの雰囲気といい、フレデリックワイズマン監督作品といい、良作の匂いがプンプンします。
ざっとこんなものですかね。パルム・ドール作品を除外するのにはなかなか勇気がいりました。近年の傾向の「ハズレ」がここに来ると踏んで。
さて、あとは結果を待つのみです。果たして僕は9.2万円(日本映画編も当たれば18.4万円、リーマンの初任給超えます)を手にすることができるのか。もし片方も当たらなければ、「来年こそは」と決意を新たにします。
『キネマ旬報日本映画ベストテン』を徹底予想!
皆さんは『キネマ旬報ベストテン』なるものをご存知でしょうか?日本で1924年より続く映画賞であり、米国アカデミー賞をもしのぐ歴史を持ちます。
そして来たる『キネ旬ベストテン2018』の発表に向け、今年も恒例のイベントが始まります。題して「絶対に当てられないベスト・テンが、キネ旬にはある」。
詳しくはこちら⬇︎
http://www.kinejun.com/kinejun//tabid/106/Default.aspx?ItemId=737
どうゆう企画かはお察しの通りです。そんで、見事的中した者には、第92回の開催にちなみ、現金9.2万円がもらえます!僕の生活費/月をはるかに凌ぐ。確率的には宝くじよりも難しいわけですが、映画ファンとしては、やらずにはいられないわけです。なお、ベストテンは毎年日本映画・外国映画の二つのくくりで作られるので、その両方を予想していくのですが、長くなってしまうので今回は「日本映画編」として、外国映画編を次回に回したいと思います。
2018年邦画ベストテン予想()内:監督
3.斬、(塚本晋也)
10素敵なダイナマイトスキャンダル(富永昌敬)
めちゃくちゃ難しいですね
無論、個人的ベストテンではありません。そもそも観ていない作品の方が圧倒的に多いわけですからある程度は世間や評論家、知人のシネフィルの声を参考にして想像しなくてはならない(数えて観たら新作邦画18作しか観ていなかったです、これで徹底予想などとよくぞいえたものである)。
外国映画編は多かれ少なかれ傾向のようなものがあるのですが、日本映画編はいまいち掴めない。あからさまな興業狙い映画が上に来ないということぐらいです。
予想1位『きみの鳥はうたえる』!
今年は三宅唱監督による『きみの鳥はうたえる』が一位になると予想します。理由は、自分はよくわからなかったのに周りの評判がめちゃくちゃ良いから。
周りのシネフィル勢は口を揃えて「シネスコの使い方が良い」と言います。また、ネットでのレビューを漁っていくと「寄りの多い演出に臨場感がある」などの演出中心の褒め言葉が多いです。
もう一回観たい。評価の高い作品を自分だけ良さがわからない時って劣等感を感じます。彼らには見えているものが、見えていないわけですから。彼らの目が節穴だと考えてランキング外にする事も考えましたが、あくまでキネ旬は「彼ら」によるランキングですから、そういう采配は抑えることにしました。プライドは捨てていきましょう。
個人的1位は『斬、』!
僕の個人的な2018邦画ベストワンは塚本晋也監督の『斬、』ですが、今回は『きみの鳥はうたえる』と、カンヌでパルムドールをとった『万引き家族』に主席と次席を明け渡します。
本作品ですが、公開のかなり前から目をつけていました。というのも、僕の好きな
なんて聞いた暁にはもう心踊って仕方がないのです。そして、二人の演技はもちろん素晴らしかった。そこに監督でもある塚本晋也が事実上の池松とのダブル主演を張るわけですが、塚本晋也の最強感がまた良い。少年漫画を読んでいるようで。
作品のテーマとしては、「人は何故人を斬るのか」。塚本監督は自分の作品テーマに「鉄」があるとおっしゃっています(『鉄男』然り『野火』然り)。そしてついに鉄という物質の一つの美の終着点とも言えそうな「刀」にたどり着いた。彼の鉄への執着は冒頭シーンからも容易に伺えます。
そして何と言っても戦闘シーン、特にラストの一騎打ちが素晴らしいのです。池松演じる杢之進は「人は何故人を斬るのか」という問いへの答えを見つけることが出来たのか。
塚本監督はキネ旬での過去実績もあります。2015年度には『野火』がベストテン2位につけている。キネ旬選者の方々は(いや我々もですが)実績のある監督に高い評点をつける傾向があるようなので、ここはクリアしている。そして、この作品には無駄がありません(上映時間はたったの80分)。スッキリ観れて審査員の記憶には残る仕上がりになっているのではないか?と思いたいです。
カメ止め旋風を無視できない !
上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』、都内の単館2館上映だった頃を思い出すと、まさに「旋風」というべきものです。面白さについてはもはや説明の余地なしといったところでしょう。いくらお高く止まったキネ旬選者といえども、この作品を軒並み低評価にするとは思えません。
かといって、彼らにもある種の使命感があると想像します。「カメ止めは確かに面白い。でも、『映画的に』良いって、こういうことなんだよ」というものを示したいと思っているのではないでしょうか?そう、ちょうど僕が理解できない部分ですね。「映画的に」良い。ということでカメ止めは9位に落ち着けます。
世間と選者のすれ違いは必ず発生している
キネ旬は、毎回本選とは別に、「読者選出ベストテン」も発表していて、この二つを見比べるのもキネ旬ベストテンを楽しむ醍醐味。すると、世間的には評価が高くない作品がほぼ毎年ランクインしています。これを「すれ違い枠」と呼ぶことにしてみましょう。そして、このすれ違い度合いを測る指標に、映画レビューアプリ「Filmarks」の一般人の評点を導入し、評点が3.5以下のものをこれに該当します(2019年1月現在)
「すれ違い枠」過去5年リスト
2013『さよなら渓谷』
2014『紙の月』『私の男』『水の声を聞く』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『蜩ノ記』
2015『岸辺の旅』『GONINサーガ』『この国の空』『ソロモンの偽証』『母と暮せば』『ローリング』
2016『クリーピー偽りの隣人』『ディストラクションベイビーズ』
2017『散歩する侵略者』『三度目の殺人』
調べてみると案の定毎年一つは「すれ違い枠」が存在します。特に2014、5年は乖離が激しいですね。というわけで、今年もこの枠が必ずあるだろうと予測し、『友罪』『素敵なダイナマイトスキャンダル』をあてがいました。正直めちゃくちゃ不安です。瀬々敬久が4,5位を独占することになるし(これはセンター試験を思い出します)
二つとも僕観てないですし
(ちなみにこれをあてがうために『鈴木家の嘘』と『モリのいる場所』をあえて選外にしました)。
邦画編はざっとこんなところです。的中する確率は天文学的な低さであるとともに、リターンは9.2万円と正直低いです(「絶対に当てられない」って豪語するなら92万円にしろよ)。でもこれやっててめちゃくちゃ楽しいんです、テスト勉強をないがしろにするくらいには。
次回は外国映画編を予想していきます。
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